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2015.12.31 Thursday

ラインの向こう

一個人にとって戦争が始まってまず恐ろしいのは敵でも憲兵でもない
それまで親しくつきあっていた隣近所よ
(王様の仕立て屋/22巻135p)

ってほど重い話でもないんですが
第二次世界大戦後、日本が南北で分けられたら?っていうifがとても気になったので
ライン(国境)の向こうを見てきました

物語の舞台は山奥にある集落。
第二次世界大戦後南北で分けられたんですが、
住んでる本人たちはそんなこと気にせず日々の生活に追われる毎日。
最初の方は戦況は悪化してもこんな山奥にまで影響しないわよーって笑い飛ばしてるんですが
ちょっとづつ、ちょっとづつ、二つの家族がいがみ合っていく姿がなんとも…

北側は娘の花子が合宿に行ってから「人民労働党はみんな平等に扱ってくれる」って言い出し
息子が戦線から脱走兵として戻ってくる
国境線にいる憲兵は九州に嫁と娘がいて、原爆でアメリカに殺された…
だからアメリカ側の南には抵抗…というか嫌悪感がある。
けれども、本当はもう戦いなんかたくさんだ、ってスタンスなんですが
戦況が悪化するにつれ、上から命令を受け、脱走兵を始末しろとか言われる

南は家長の弟がシベリアにいって一旗上げようとしたけれど
ソ連の強襲を受け、戦闘兵じゃない女子供老人も殺された!俺は見たんだ!と
それがトラウマとなって強固な反北感情がある…
南側の憲兵は少年兵として爆弾巻いて特攻させられたのを見ていて
こちらも争いなんてたくさんだ、戦いたくないって思ってる
でも同じく戦況が悪化するにつれ、上からアカは始末しろという命令を受けてる

どっちもそういう感情はあれど、今は、田植えや収穫をしなきゃいけないんだよ
人手は足りないんだから!っていうんですが
ギスギス感は徐々に人の心を蝕んでいく…って姿が…リアルで怖いなあ…って

最終的には二つの家は団結して子供を守る!っていう姿が本当に良かったです
大喧嘩しても最後は仲直り。
戦争が終わっても、さて、畑仕事に戻るよーっていうマイペースな感じ。
結局どんな大義名分より、日々の暮らしが大事なんですよね
日々の暮らしがうまくいかなくて戦争が起きるってのもあるんだろうし…

隣人と喧嘩することがあっても平常時なら仲直りすることができる
けど戦争時ってその喧嘩の仲直りの機会を奪うことなんだなーってぼんやり思いました
 
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